ただいまと言える場所

色々な事があった9月を経て、今月は落ち着きを取り戻した。

せっせせっせと新居に家具や家電を搬入し、何にもなくガランとした部屋がようやく家らしくなってきた。

ここが私達の『家』になるんだなぁ。

作業が一段落して、温かい紅茶を淹れてケーキを食べながらシミジミとそう思った。

ここに「ただいま」と帰って来るのだ。来月からは。

マイスイートホーム。

夢が詰まった我が家の始まり。

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明けない夜はないのだ

何だかもう、怒涛の日々を過ごした。

幾晩眠れぬ夜を過ごしただろうか。

拭っても拭っても零れ落ちてくる涙。

何でこんな事に…と答えのない問いを繰り返した。

毎晩、相方殿に泣きながら電話し、相談に乗ってもらった。

「頑張ったなぁ。えらいよ」と優しく励ましてくれる言葉に、毎晩号泣。

きっと相方殿が居なかったら、私は潰れてしまっていたと思う。

今はもう、後ろは振り返らない事にした。

とにかく前を見つめてこれからの未来の為にサポートしていこうと、まだまだ予断を許さないけれど、少しづつ明るい方向に向かって行っている姿に強く思う。

さぁ、涙を拭いて明日に向かおう。

どんな夜でも必ず明けるのだから。

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初歌舞伎観劇

先日、父上と一緒に歌舞伎を観に行った。

初めての歌舞伎観劇である。

お弁当を買いこみ歌舞伎座へ着くと、そこは人でごった返していた。

こんなにも歌舞伎ファンがいるのかと驚く。

情緒溢れる歌舞伎座の佇まいに思わず夢中でシャッターを切る。

一通り外側を満喫し、いざ中へ。

私達は末席の3階席であるが、1階はどんな風になっているのか偵察。

壁際の席は個室のようになっていて、其々に扉がついている。

誰もいないのを確認してソッと開けてみると、畳敷きの空間が広がる。

幕が開くまでアチコチをふらふらして十分に楽しんだ。

いよいよ舞台の幕開け。

目の前に映像でしか見た事のない景色が。

思わずおぉと感嘆の声が漏れる。

これが歌舞伎か!!と思わず身を乗りだして観てしまう。

なんて美しい衣装、なんて素晴らしい舞台セット。

なにもかもに感激してしまう。

独特のセリフまわしは聞き取れない事も多かったけれど、それを除いても十分に堪能する事ができた。

11時から4時までという長い時間、本当に夢の中にいるような素敵な時を過ごした。

ちなみに、帰宅後相方殿に観てきた事を伝えた時のひとコマ。

相「どうだった?誰が出ていたの?」

私「良かったよ~。あのね、染太郎、うめだま、まつ みどり、にしきのすけ、しば すずめ、きちうえもんが出てたみたい。」と貰って来たチラシを見ながら答えた。

「染之助・染太郎じゃあるまいし、そりゃ染五郎!!松たか子のお兄さん!!。それに中村梅玉(ばいぎょく)、尾上松緑(しょうろく)、中村錦之助(きんのすけ)、中村芝雀(しばじゃく)中村吉右衛門(きちえもん)だよ」と大爆笑しながら突っ込まれた。

そうかそうか、まつ みどりさん・しば すずめさんではなかったのか。。。

初めて知る歌舞伎役者の芸名。チラシを読み上げても間違いに気が付かなかった私に、電話の向こうでいつまでも笑いが止まらない相方殿であった。

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左手にはめるもの

先日、結婚指輪を購入しに行った。

婚約指輪を選んでいた時にはまだまだ先の事のように思えたが、あっという間に時が流れてもうこんな時期になってしまった。

指輪は何度も足を運んで下見をしていたおかげでスルンと決定。

裏に彫るイニシャルについてお話する。

自信満々に私と相方殿のイニシャルを伝えたところ、真横にいた相方殿から「えぇっ??」との声。

不審に思って横を見たら「それはお互いの苗字のイニシャルでしょ!!」と訂正された。

あぁ、あぶないあぶない。

危うく違ったイニシャルを彫るところだった。。。

なんやかんやと言いながら注文をしてお店を出てきた時は、なんだか気分最高で鼻歌でも出そうな位舞い上がっていた。

春先に自分の為だけに作られた指輪というものを相方殿からいただいた時、言葉で表わせない位とても感激したのだ。

だから自分達の為だけに作られた指輪をはめた時、きっと相方殿もジンとくるものがあるに違いないと、4週間後の出来上がりをワクワクして待っている今日この頃なのである。

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バタバタ協奏曲

何やらここにきて忙しくなってきた。

以前は周りから「忙しいでしょう」と尋ねられる度に、ハテ何が忙しいのだろう?全くもって忙しくないんだけどなぁと疑問に感じていたが、そんな余裕が今は懐かしい。

あぁ、これが皆の言っていた忙しいの中身なのかと実感中だ。

たくさん決めなくてはならない事があり、それらを一つづつきっちりとこなしていく。

あー大変大変と言いながらも、後から振り返った時今が一番楽しい時期なんだろうと思うと、電卓片手に頭を抱えるのすらも幸せを感じる。

こうやって意見をすり合わせたり、議論したりして少しづつ家族になっていくんだと、打ち合わせの休憩中ゴロリと横になった相方殿を見て思った。

同時に何だかとても不思議な気分になった。

今まで過ごしてきた家族とは別の人と家族になる。

相方殿と過ごしていく時間がいずれ父上と過ごした時間より増えていく。

そんな当たり前の事をようやく実感し始めて、急に何とも表現できない寂しさや切なさが胸に込み上げてきた。

兄上もこうやって家を離れていったのか…。

残される父上の気持ちも離れていった兄上の気持ちも今なら両方痛いほどに理解できる。

何だか鼻の奥がツンとしてきて、慌てて相方殿にちょっかいを出して気持ちを誤魔化した。

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思いがけない再会

昨日、思わぬところで中・高・大学の同級生と出会った。

突然目の前に現れた、昔と変わることのないニコニコ顔にとても驚いてしまった。

思わず周囲も振り返る程、盛大な声で驚きを表現してしまった。

しばしキャーキャー言いながらお話する。

彼女と一緒に御両親もいらっしゃっており、一緒にお話をした。

お父様もお母様も本当に嬉しそうなお顔をされており、その顔は私から見ても胸が熱くなる程だった。

そんな私達を相方殿が記念にと写真を撮ってくれた。

彼女も御両親もとてもとても幸せそうな顔をしていた。

嬉しそうに話す彼女からは幸せオーラが大きく大きく広がっていた。

名残惜しくお別れしてから、自分の顔は見えないけれど、きっと私も彼女に負けない位幸せな顔をしていたんだろうなぁと思った。

目の当たりにした幸せそうな顔を見て、あぁこうやって私も幸せに向かっていくのかとフツフツと胸が暖かくなった。

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線つながり

電車を待っているホームで何気なく鼻歌を口ずさんだ。

「改札口で~きみのこと~」

何それ?と尋ねられ、「野口五郎の曲だよ。有刺鉄線ってやつ」と答えた。

するとすかさず「私鉄沿線でしょ!!」と突っ込まれた。

似てたからと弁明する私に「どこが!!」とさらに突っ込む相方殿。

しばし大爆笑していた。

てつえんせん  ゆうてっせん

3つも同じ音が入っているじゃん!!

だから間違えちゃったの!!

と説得力のない弁明が蒸し暑さの漂う夜のホームに吸い込まれていった。。。

トホホ。。。

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和やかな診療

今日は掛かり付け医の受診日だった。

所用を済ませてからの受診だった為、長時間待つ事を覚悟して扉を開けると待合室はガラーンとしている。

すぐに呼ばれて診察開始。

取り留めもない世間話の中で、最近受診した皮膚科の話になった。

「あそこは診察室に入ると10分位出てこないんですよ。私なんて15秒位で終わっちゃうのに、みんな何してるんですかねぇ」と話す私。

「色々処置しなくちゃいけないから、皮膚科は診療時間が長いんだよ」との事。

へぇーと頷く私に先生が面白い事を言う。

「皮膚科は湿疹や虫刺されで夏が混むんだよ。ウチ(内科)は冬にピークが来るから、今は商売あがったりな時期なの。本当に暇で。夏は皮膚科で冬は内科をやれば一番儲かるんだけど、そんなに専門もてないからねぇ」と。

思わず吹き出してしまった。

いつもおっとりとしている先生でもそんな事を考えるんだ。

横を見ると看護師さんも笑っている。

そうだよなぁ。最近はいつ来ても患者さん少ないもんなぁ。

先生頑張れ!と内心思いながら、和やかに診療時間が過ぎていった夏の一日。

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作業終了!!

暑い暑い一日だった。

着々と進行していく模様に、暑さよりも嬉しさが勝る。

あれやこれやと想像しながら、工事作業の隙間をぬってあちらこちらを計ってみたり。。。

しかし何処に待機していればいいのか分からず、あちらへウロウロこちらをウロウロ。

午後4時、全ての作業終了。

また一歩大きく前進。

7月から忙しい日々を送っているが、着実に前に進んでいるという実感が疲れをも吹き飛ばす。

よーし!これからも張り切っていこー!!

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二人旅 ~海を求めて~

父上と一緒に旅に出た。

海が見える場所へと電車を乗り継ぐノンビリ旅だ。

計画も立てず思いつくままにふらりふらり。

海が見える場所につくと二人で大きく息を吸い込んだ。

今、この目に映るものを、この風が肌を撫ぜる感触を全て記憶しておきたいと思った。

例え苗字が違くなったって親子だけど…。

だけどやっぱり父上にとっては微妙に違うらしい。

だから今、二人で旅に出る事を強く望んだ父上のその気持ちを思うと、目の前の海も何だか滲んで見えてしまうよ。

旅館についてから海辺を散歩したあの1時間は、この旅の中で最も記憶に残るものだったね。

取り立てて何も話さず、立ち止まって海を眺めたり漁港に立ち寄ったりしながらゆっくりと歩いたね。

本当に有意義な時間を過ごせたね。

父上。

誘ってくれてありがとう。

短い旅だったけど私は一生忘れないよ。

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