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2008年10月

上品なランチを食す

先日、新宿にある円相にランチを食べに行った。

かの料亭「金田中」がプロデュースをしているお店だ。

「金田中」といえば一見さんお断りで、政治家の会合に使われる超高級料亭。

私達には一生行く事が出来ないだろうお店だが、この円相はリーズナブルだ。

私達が頼んだランチはデザートバイキングがついて1,300円。

黒を基調とした落ち着いた店内とテキパキとした店員さんの対応にいいお店だなぁと感じた。

ご飯は絶品!!

筑前煮も豚の角煮みぞれ掛けも上品な味で、丁寧に調理されている。

そして、目の前で自ら焼く炭火焼が本当に美味しい。

御飯が進むこと進むこと。

かなりしっかりと量があるランチだったが、おかずがどれも美味しい為にペロリと食べてしまう。

食事が終わると別の場所に案内される。

待ちに待ったデザートバイキングである。

食事がしっとり落ち着いて食べられるようにとの配慮なのだろうか。

細かな配慮がされている事に感激した。

デザートバイキングといえども、手作りの凝ったデザートが並んでいる。

どのデザートもびっくりする程の美味しさ。

特にプリンと特製の甘いお豆腐と白玉の柿のペースト添えが何とも言えず美味しくて、思わず顔を見合せてフフフと笑ってしまった。

値段以上のプライスレスな物を提供するお店の姿に感動し、はち切れる程の満腹感で幸せになりお店を後にした。

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任侠るねっさんす

先週の土曜日、劇団スーパー・エキセントリック・シアターの公演を観に行った。

SETの公演を観るのは初めてなのだ。

去年も誘われていたのだが、ウッカリすっ転び足を骨折した為に泣く泣くキャンセルする羽目になったのだ。

今年は前から3列目の一番真ん中という素晴らしい席。

ワクワクしながら開演を待っていると、程無くして幕が開いた。

何と面白いのだろう!!

三宅裕司氏と小倉久寛氏の掛け合いが絶品。

小倉氏の一挙手一投足を拾い上げツッコム三宅氏。

アドリブの応酬に開場だけでなく、舞台上の団員さんも笑ってしまう。

お腹が捩れるほどの笑いに涙が滲んだ。

三宅氏の凄さを実感した瞬間だった。

また、客演の松本明子嬢も素晴らしかった。

私にとって彼女は電波少年のイメージしかなく、大丈夫なのだろうかと疑問に思っていたが何のその。

時にハチャメチャに弾けたり、しっとりと目を潤ませたりと演技もちゃんとこなしていた。

そして歌のうまい事!!

素晴らしい歌声に思わず会場全体がひきこまれた。

楽しさに時間を忘れてしまい、アッという間に終演となってしまった。

本当に上質な劇を観る事が出来て心が満たされた時間を過ごした。

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第二回:芸協らくごまつり

ふとした事から落語芸術協会のお祭りに行く事になった。

毎年、落語協会の圓朝祭りには行っているものの

去年から始まった芸協らくごまつりは初めての参加だ。

元々小学校だった校舎丸々使ってのお祭り。

校門を入るとすぐ目の前に遊雀師を発見!

イソイソと色紙を差し出してサインをいただく。

大ファンの相方殿は大喜びしていて、その様子は微笑ましかった。

今回、私のお目当ては何といっても玉川スミ先生。

スミ先生のお小言を聞くぞと意気込んでいたが、パンフレットを見ると教室を使って行われたトークイベントはすでに終了してしまっていた。

お会いしたかったのに…としょげながら校庭へと向かうと

何と何と丁度ステージにスミ先生がご登場!!

88歳とは思えぬ美声で歌を歌いあげる。

歌い終わった後の「あたしゃこの年まで生きてきたから、こうなったら死ぬまで生きる事にしたよ」との言葉に会場から大きな大きな拍手が。

ステージ脇で待っていると歌い終わったスミ先生がお出まし。

サインを書いていただく間に少しお話をした。

艶っぽくって可愛らしいスミ先生とお話できた事が嬉しくて嬉しくって。

今日は来てよかったなぁと心から思った瞬間だった。

いつまでもいつまでも健康でお小言を言い続けていただきたいと切に願うばかりである。

ちなみにスミ先生のサインは

「玉に逢ふ夜も 川らぬ二人 スいて好かれて ミをこがす」

と先生に負けず劣らず艶めかさが滲み出ているものだった。

このサイン、私の宝物である。

あぁ今日は最高な一日だった!!

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辛い時にはコラムを想う

私は片頭痛持ちなのだ。

この片頭痛、ただの頭イタだろうと侮るなかれ。

脈打つような激しい頭痛は勿論なのだが

光が目に痛くなり目を開ける事は出来ず、微量の物音も頭に響き

何故か水ような鼻水が垂れ続け

悲しくもないのに涙がジワジワと零れ続け

そして嗅覚が異常に鋭くなり妊婦でもないのに微かな匂いにも反応し、ひたすら気持ち悪く嘔吐し続けるのである。

薬を飲もうにも水すらもどしてしまい困ってしまう。

こんな手強い片頭痛だが、初期の段階で薬を飲む事で症状を抑えられるのだ。

だから微かな片頭痛の予兆を逃さ無い事が何よりも大切なのだ。

しかし、時々激しく症状が出てしまう時は

為す術もなくトイレの住人として便座に顔を埋め続けるのだ。

そんな時、いつも思い出すのは遥か昔に読んだ日経新聞のコラムだ。

そのコラムは三木首相の奥様が書かれていた。

三木首相の奥様もかなりの片頭痛持ちだったとの事。

その頭痛は私のように月に何度かという頻度ではなく、365日続きお薬を手放せなかったという。

そしてその頭痛は三木首相がお亡くなりになった途端、全く出なくなったのだと書かれていた。

そのコラムを読み、国を動かす立場にある夫を持つ奥様の重責をひしひしと感じた。

例えトイレの住人となろうとも夫のサポートを休む訳にはいかない。

激しい頭痛で顔が歪みそうになりながらも、にこやかに振る舞いあちらこちらに気を遣わなくてはいけない。

ユーモアを交えてコラムを書かれていたが

行間から染み出すように「首相の妻の重圧」というのを感じたのだ。

毎回、頭痛が出る度に思い出す三木首相の奥様のコラム。

何の重圧もないユルユルな私が辛い辛いと言っていてはいけない。

三木首相の奥様は毎日この苦痛と闘っていらっしゃったのだ。

奥様のように毅然と頭痛に対処して頭痛に負けてはいけないと心に誓うのだ。

片頭痛持ちの私にとって、このコラムはバイブルになっている。

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脈々と続くもの

昨日、川越祭りを見に行った。

驚く程の人混みを通り抜けていくと目の前に山車が見えた。

お神輿とは違い、大きく重厚感があり豪華な山車だ。

総丈8M以上の山車を下から見上げ

細部にまで施された装飾をしげしげと眺める。

聞けばこれらの山車は江戸時代に制作されたものだとか。

初めて見る山車に圧倒されてしまう。

市役所前にずらりと勢揃いした光景はそれはそれは素晴らしかった。

一通り眺めた後、一時お祭りを離れ

日の暮れた頃にまた繰り出した。

日中に見た山車達に提灯が灯り、お祭り気分が高まる。

提灯に照らされた山車の上に人形が立ち上がる姿は感動物だ。

川越らしい趣のある建物の前をゆっくりと進む豪華な山車。

提灯を掲げて山車を取り巻く人々。

こうやって脈々と受け継がれて来たのだなぁと感嘆の溜息をつく。

言葉では形容できない興奮と目の前の美しい光景に無言で立ち尽くしてしまった。

その後、名物の曳っかわせを見学しに四つ角に立っていると

4台の山車が到着。

それと共に大量の見物客も押し寄せる。

さながらラッシュ時の山手線という例えは間違っていないと確信。

四方八方から押されまくり、息をするのがやっとな状態。

音は聞こえど背の低い私には人の背中しか見えない。

「山手線なら次の駅に着いてるよなぁ」とボンヤリ思いつつ足を踏ん張る。

ようやく終了した頃にはヨレヨレになってしまった。

これが川越祭りか!と強烈な洗礼を受けた。

痛かったけど、お祭りな感じが体感できて面白かった。

来年こそ準備万端で絶好ポジションで曳きっかわせを堪能しようと心に決め押されて痛む腰と踏まれて疼く足を引きずり家路についた。

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欲しかったもの

名前を彫ってもらった包丁が手元に届いた。

ワクワクして箱を開けると真新しい包丁が。

そっと包丁を手にとってみると私の名前が刻まれている。

私の包丁なんだ!

嬉しくって嬉しくって思わず写真を撮る。

ちゃんと研いで手入れをすれば一生物。

大切に大切に使っていこうと思う。

いつかこの包丁がちびてしまう位まで使いこんだら

私の周りにも料理にまつわるたくさんの思い出ができる事だろう。

その日を想うと顔がほころんでくる。

これから訪れるたくさんの食事風景を想像しながら

自分の名前入りの包丁をしみじみと眺めた。

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思い出の秋の味

昨日は料理教室の日だった。

今回は念願のアップルパイを習う。

子供の頃、この季節は母上がよくアップルパイを作ってくれた。

登校前にリクエストをして、その日一日楽しみで仕方なかった。

全速力で帰宅し、玄関を開けると家中に漂う甘い香り。

ランドセルを置いて部屋に駆け込むと焼きたてのアップルパイ。

サクサクでアツアツなパイを食べる至福の一時。

何度も何度も作ってもらったっけ。

自分でもお菓子は焼くもののアップルパイだけは挑戦した事が無かった。

あの思い出を壊したくなかったからかもしれない。

だから、今回はパイ生地の作り方を習う事で

母上のような美味しいアップルパイを作る事が私にもできると

期待を膨らませてお教室に行った。

パイ生地作りはやっぱり慣れない私には大変だったけれど

オーブンに入れたパイがパリッと膨らみ色付き始めると

嬉しくって嬉しくって大変だった事など忘れてしまった。

出来上がりは初めてにしては上々!

家に持ち帰り、父上と二人で食べた。

アップルパイ好きの父上は美味しいと喜び、ペロリと自分の分を完食した。

思い出の味のアップルパイが焼けた事に満足し

一人で上手に焼けるようにもっと家でも練習しようと心に誓った。

余談だが、アップルパイを作ったよーと報告したところ

パイはパイで食べたいから中身のりんごだけほじくり出して先に食べちゃうと言い放った不届き者約一名に

「一生アップルパイは食べさせない」と私が臍を曲げたのは言うまでもない。

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大琳派展 ―継承と変奏―

土曜日に大琳派展へと行ってきた。

開催してから初の週末という事で大混雑を覚悟で訪れたが

思っていた程の人出ではなく落ち着いていた。

じっくり鑑賞したいと思い手荷物は全てロッカーへと預けいざ会場へ。

本物の迫力に圧倒されてしまう素晴らしい展示品の数々。

展示されている全てが美しく繊細だ。

江戸時代に作られた作品の放つ美しさには溜息が出る程だった。

お目当てのひとつ「風神雷神図屏風」

18世紀に制作されたとは思えない程の力強さがあった。

間近で見て、下がって全体を見てを繰り返す。

描かれた風神雷神の目の力強さに思わず鳥肌が立つ位の感動を覚えた。

二人してその場を動く事が出来ず暫く見入ってしまった。

そしてそれは私達だけでなくみんなが感じるようで

「風神雷神図屏風」の前に来るとみんな無言で立ちつくしていた。

次に国宝の「燕子花図屏風」

全体を眺めるように後ろから鑑賞する。

作品全体から漂う気品というかオーラを感じる。

作品から受けるオーラを上手く言葉にできずもどかしいが本当に素晴らしかったのである。

長い長い時を経てそれでも色褪せる事なく今なお輝きを発する作品達に触れ

本物の持つ素晴らしい気品を心ゆくまで味わった時間だった。

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漂う秋の香り

街を歩いているとほわりと漂ういい香りが。

アッと思って顔を上げると通りの街路樹が全て金木犀だった。

小さなオレンジ色の可愛い花がたくさん咲いていた。

通り一面に香る秋の香り。

金木犀の花言葉は「謙遜・真実・初恋」

そんな言葉がよく似合う可憐な花と芳しい香りだ。

もう秋なんだなぁ。

私が子供だった頃は秋のお彼岸が過ぎるとグッと冷え込み

冷え症の私は冬用のモコモコスリッパを履き始めたものだが

この頃は何時までも薄着でいられる暖かさで秋の到来を感じにくかった。

そんな中でも着実に秋へと季節は移ろっている。

期せず秋を発見できた一時に心が幸せで満たされた。

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長い鍋蓋の中に

去年の12月、神保町の古瀬戸でコーヒーを飲んだ。

私達の隣に座られた老夫婦が少し遅いランチを注文していた。

コーヒーを啜っているとご主人の方が注文したランチが運ばれてきた。

それを見て驚いた。

初めて見るそれは、まるでキスチョコの様な形をした鍋。

メニューを確かめるとどうやら「タジン鍋」というらしい。

ご主人がホクホクした顔で特徴的な鍋蓋を開けると辺りにいい香りが漂った。

気になって気になってジッと見過ぎて相方殿に叱られた。

それからずっと一度は食べたいと思っていた「タジン鍋」を

土曜日に農家の台所というお野菜に力を入れているお店に行った際

遂に遂に私も食したのだ!

ワクワクしながら待っていると

古瀬戸のタジン鍋とは少し形の違う

工事現場のカラーコーンの様な長い鍋蓋がついたタジン鍋登場。

湯気の立った鍋には神戸牛とお野菜が蒸されている。

タレや塩につけて食べるとこれが絶品!!

野菜本来の甘みが濃縮され、口に入れると思わず笑みがこぼれる。

思わず顔を見合せて「美味しい!」と言い合う。

野菜って本当に美味しいものは素材の味が一番の調味料なんだなぁ。

念願のタジン鍋を満喫して満足一杯の夕餉だった。

今度は古瀬戸のタジン鍋を食べにいくぞと

あんなにタラフク食べたのに

食べ終わってすぐに心に決め家路に着いた。

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秋を見つけに

昨日、コスモスを見に昭和記念公園へと出かけた。

この公園は私が大好きな場所なのだ。

広々とした芝生に大きな池があり季節の花が咲き乱れる広い広い公園を

レンタサイクルで風を切って走り回るのは何とも気持ちが良いものなのだ。

カラリと晴れ渡った青空の下

レジャーシートを敷いてお弁当を食べる。

自分の好きなものばかりを詰めたお弁当を頬張りながら眺めると

たくさんの真っ白なコスモスが風に揺れ

広い広い芝生の原っぱでは

バトミントンをする若者達や凧揚げを楽しむ親子などみんな楽しそうだ。

食後、ゴロリと寝ころぶと一面の青い青い空。

他愛もないお喋りをしつつ、プライスレスな贅沢な時間を満喫する。

取り立てて何か特別な事をする訳でもなく

同じ景色の中で同じように心地よいと思えるこの時間に

幸せってこういう何気ない瞬間をいうのかもしれないとシミジミ思う。

青空の下での昼寝を堪能したら

300万本以上のコスモスが植えられているというコスモスの丘を目指して自転車を漕ぐ。

コスモスの丘は3~5分咲きとの事だったけれど

その光景は十分過ぎる位に素晴らしかった。

ピンクや白や赤のコスモスで埋め尽くされた丘と

頭上に広がる青い空とのコントラストは感嘆の溜息が出る程の景色だった。

あまりにも綺麗な眼下に広がる景色に

思わず目に焼き付けようと精一杯の背伸びをした。

たくさんのコスモスを眺めながらしばし休憩をして景色を堪能した。

美しい秋の便りを愛でつつ充実した一日を過ごした昨日だった。

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似た者同士

愛読誌でその人がわかるという。

ナルホド、そうかもしれない。

雑誌なんて興味のある分野しか買わないものなぁ。

兄嫁殿が愛読しているのは高級ファッション誌。

女性の私から見ても美人だなぁと惚れ惚れする位の兄嫁殿らしいチョイスだ。

読ませてもらったが

私のモットーとする洗濯機でジャブジャブ洗える服などは載っていない。

でも、読んでいるだけで何だか気分がいいのだ。

もし、こんな高級な服を身に纏ったらとか

もし、こんなラグジュアリーな宝石を贈られたらとか

もし、こんな素敵な旅館に泊まったらなんて想像するだけで楽しい。

今までファッション誌なんて縁が無かったけど結構面白いねと言うと

兄嫁殿がウフフと笑って「見るだけでも楽しいでしょ」と言った。

そんな兄嫁殿も我が家に来ると私が買った雑誌を熟読している。

私が読むものは主婦雑誌なのである。

学生の頃はオレンジページやレタスクラブなどの料理雑誌を愛読し、

現在はすてきな奥さんなどの節約情報雑誌を愛読している。

結婚もしていないし主婦でもないのに

食費2万円やりくりテクや月5万貯蓄法などを読むのが楽しいのだ。

そんな節約満載の雑誌を熟読し「へぇー」とうなずき

いつも読み終わると「凄いねぇ。参考になる」と鼻を膨らませていう兄嫁殿。

お互いに自分が買わない雑誌を読んで楽しんでいる私達は

実はどちらも倹約家なんだと思う。

だって、何となく興味はあるけど自分で買って読むことはしないで

相手の家にて読ませてもらうんだもん。

全く性格も趣味も違うけど、

根本は似た者同士で私達は仲良しなのだ。

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誰よりも早く

普段から世間の流行には疎い私だが

唯一流行の最先端を突き進むものがある。

それは風邪。

学生時代は一年中健康そのものだったのに

歳を重ねるにつれ誰よりも早く風邪をひくようになった。

一昨日、風邪をひいたかもと言った相方殿に

長々と風邪の対処法を説いた私だが

実はその時鼻声ではなかったものの私自身も風邪をひいていた。

そんな感じをおくびにも出さず

「首から冷えが入るんだから、首が付く場所を冷やしちゃいけないの。

だから首・手首・足首を温かくするのよ」と言い放ったが

その晩すでに私は激しい咳込みで寝る事が出来なかった。

そして昨日、決壊したダムの如く放出される鼻水。

唾を飲むだけで顔がゆがむ程痛い喉。

ヒーターとホットカーペットなしでは寒くて震える体。

常夏のような温かい室内で

震えながらフルーツゼリーをチュルンと食べ

今年も風邪っぴき一番乗りだなぁとシミジミ思った昨日の夜。

あ、ちなみに相方殿は風邪に打ち勝ち元気だった模様。

喜ばなくてはいけないのに

同士が減って少し寂しい気分と相方殿の元気さを恨めしく思うところが

風邪ひきクイーンの器の狭さなのである。

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