60歳のラブレター
久しぶりに映画を観にいった。
『60歳のラブレター』という題名の通り、熟年の御夫婦がたくさん観に来られていた。
多分私達はあの映画館の中で一番若かったと思う。
まだ結婚というものが何であるか分からない私でさえ胸が一杯になって涙が溢れる映画だった。
特にイッセー尾形氏と綾戸智絵氏の夫婦の物語には泣けて泣けて仕方なかった。
憎まれ口すら愛情表現なのだと痛切に思った。
久々に弾くギターで痛む指先を堪えて歌う姿に、涙どころか鼻水までズルズルになってしまった。
後30年後には私も60歳になる。
その時どうか今と変わらず私の隣に元気に相方殿が居てくれますようにと強く強く願ってやまない。
お互いに皺も白髪も増えても笑いあって寄り添いあって過ごしていられたら、それはどんな宝石も敵わない素晴らしい物だと思う。
酸いも甘いも味わい尽した結婚生活を経て60歳になった時に、もう一度一緒にこの映画のDVDを観よう。
今度はきっと相方殿も泣いちゃうと思うよ。
その時は見ない振りをしてそっとハンカチを渡すよ。
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