旅行・地域

二人旅 ~海を求めて~

父上と一緒に旅に出た。

海が見える場所へと電車を乗り継ぐノンビリ旅だ。

計画も立てず思いつくままにふらりふらり。

海が見える場所につくと二人で大きく息を吸い込んだ。

今、この目に映るものを、この風が肌を撫ぜる感触を全て記憶しておきたいと思った。

例え苗字が違くなったって親子だけど…。

だけどやっぱり父上にとっては微妙に違うらしい。

だから今、二人で旅に出る事を強く望んだ父上のその気持ちを思うと、目の前の海も何だか滲んで見えてしまうよ。

旅館についてから海辺を散歩したあの1時間は、この旅の中で最も記憶に残るものだったね。

取り立てて何も話さず、立ち止まって海を眺めたり漁港に立ち寄ったりしながらゆっくりと歩いたね。

本当に有意義な時間を過ごせたね。

父上。

誘ってくれてありがとう。

短い旅だったけど私は一生忘れないよ。

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全員集合!!

黄金週間真っ最中の4日、友人に会いに熱海へ行った。

今回は彼女の彼殿と我が相方殿と4人で一緒ににランチを食べる事となっており、初めての全員集合。

初合流で「はじめまして…」とみんなでペコペコ。

早速、ランチを食す。

金目鯛煮付け定食を注文。

これがもう絶品なのだ。

脂が乗った金目鯛を口に入れると、ホワッと崩れ甘辛い煮汁と共に口の中に溶けていく。

一口食べて思わず「美味しい」と唸ってしまう位本当に美味しかった。

連れてきてくれた友人にこの感動を伝えたいと強く思ったのだが、本当に美味しいものを美味しくいただいた時には「コレ本当に美味しい」としか言葉が出ないのが悔しい。

それ以上の最高の言葉が思い浮かばないのだ。

だから心を込めて美味しいと伝えた。

食後、場所を移動してお茶をした時にはすっかり彼女達と相方殿は打ち解け話が弾んでいた。

その際相方殿が「大学時代の私はどんなだったのか?」と質問をした。

「今と全く変わらない」という返答にガックリして苦笑いしていた相方殿。

「笑いの絶えない家庭になると思います」と彼女。

その答えに私以外の3人が大きく頷く。

その意味する所が良く分からなかったけど、まぁ険悪な家庭になるよりは良いかと私も納得。

その後もたくさん笑ってたくさん話をした。

彼女と話すと本当に話が尽きなく、アッという間に時間が過ぎてしまった。

別れ際は名残惜しくて、やっぱり少し寂しい。

角を曲がるまで二人で手を振っていてくれた友人と彼殿に感謝の気持ちでいっぱいになりながら熱海の街を歩いた。

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芝桜を愛でに

昨日、イチデジを引っさげた相方殿と共に秩父に芝桜を見に行った。

絶好の行楽日和となり、軽く汗ばみつつ羊山公園を目指す。

中に入るとフンワリと漂う芝桜の香り。

思わず胸一杯に吸い込む。

全体を見渡せる場所でお弁当を広げ、取り留めもなくお喋りをしながら芝桜を眺める。

そういえば、最初に来た時はまだ苗字で呼び合っていたんだよなぁとふと思い出した。

あの時、並んで一緒に写真を撮ったドキドキ感は今でもよく覚えている。

肩が触れた事にドキドキしながら、また来年も一緒に見に来られるのかなぁと密かに心配していた事も今となっては笑い話だ。

今年で3回目の芝桜見物。

子供連れの家族を眺めていつか家族で来たいよねと話すと、そうだよねぇと笑う相方殿。

最初に訪れた時には思いもしなかった、一緒に将来を語る事。

それが自然とできるのが本当に本当に嬉しくて、思わずウフフと笑った。

毎回訪れる度に芝桜にまつわる思い出が増えていく。

それはお花を愛でる事と同じ位、楽しく幸せな時間だ。

こんな風にこれから先も数えきれない位たくさんの思い出を紡いでいけたらいいなぁとしみじみと思った。

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香しき春のかほり

昨日、幸手の権現堂までエッチラオッチラと足を伸ばした。

生憎、桜は見頃を過ぎて葉桜となりかけていたが、どこまでも広がる菜の花は色鮮やかに咲き誇っていた。

傍に寄ってみると甘い菜の花の香りが強く漂っている。

胸一杯にその香りを吸い込むと、春だなぁと体で感じる事ができた。

一眼レフにて写真撮影を楽しんでいる相方殿の横で、菜の花の香りを嗅いだり種を探したりして私も地味に楽しんだ。

桜の下でおやつタイムをとる事にし、のんびりとお茶を飲みながら和菓子を食す。

眼下の果てしない黄色の美しさと風に乗って舞う桜の中で極上の一時。

何気ない会話をしながら、これから先はずっとこうして隣にいるのだなぁと何だか感慨深くなってしまった。

去年は「来年も仲良くココに来よう」と約束したけれど、これからは約束しなくてもいいのだ。

一昨年より去年、去年より今年、昨日より今日と確実に強くなる存在感。

来年はどんな気持ちでこの景色を眺めるのだろうか。

そう考えると今から楽しみでしかたない気分だ。

何はともあれ美しき日本の春を満喫し、幸せな気分に満たされた一日を過ごした。

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目にも鮮やかな彩り

昨日、良いお天気に恵まれ武蔵丘陵森林公園へ行った。

せっかくなのでお弁当を持ってのんびりと日暮れまで過ごしてライトアップまで見る事にし、公園へ向かった。

高速を降りて公園へと向かう道はなんとものどかだ。

辿り着いた森林公園は昭和記念公園とは比べ物にならない位の広い広い公園。

自然の地形を生かした公園の樹木は綺麗に色付いていた。

お弁当を食べる場所に選んだ所は一眼レフカメラ所持率が高い人気の紅葉スポット。

美しい朱色の景色を眺めながら、お弁当を食べたりお話をするのは気持ち良くホッとする一時。Cimg1025

下から紅葉を眺めると、澄み切った青空をキャンバスに鮮やかな赤。

何時までも見ていても飽きない美しさだ。

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公園中をレンタサイクルで走り回り、アチコチで紅葉を楽しみ綺麗な空気を胸一杯に吸い込む。

生き返る一時。

夢中で写真を撮っているといつしか日が暮れて、待ち望んでいたライトアップ。

何と幻想的なんだろう。

暗闇に浮かびあがるモミジは昼間とはガラリと印象が変わる。

これぞ日本の風景だよなぁとシミジミ思う。

ライトに照らされ赤や緑や黄色の葉がくっきりと浮かび上がったり、お互いに影となったりする風景はどんな絵より美しかった。

ふと、「明日は今日よりも葉が枯れ、散り落ちていくのだ。この風景と全く同じものは見る事が出来ないのだなぁ」と思い、何だか今見ているこの風景がとても大切に思えてきて、しっかりと目に焼き付けた。

ライトアップを堪能し息が白くなり冷え込みが増してきた頃、公園を後にした。

本当に自然の美しさに心が癒された一日だった。

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紅葉を求めて~温泉編~

お昼を食べた後はのんびりと温泉に入る事にした。

相方殿イチオシの立ち寄り湯は「福一」。

一泊2万円からという素晴らしく素敵な旅館だ。

日帰り入浴もやっており2000円で入れるという。

立ち寄り湯相場のお値段よりも少々お高めだが、丁寧な接客と上品な旅館と素晴らしい温泉を考えるとお安いと思われる。

浴場は広く綺麗で、お風呂も大きく内風呂2つと露天風呂の3つ。

目の前には今が見頃の紅葉が広がる。

最初だけ3名のグループが居たが、10分程でその方々が出て行った後は貸し切り状態。

広い広い湯船に私だけ。

思わず泳いでしまう。

内風呂の2つに順ぐりに入った後は露天風呂に移動し、紅葉を眺めつつ鼻歌を歌いながらゆったりと浸かる。

のぼせそうになると湯船の淵に腰かけて休憩し、風に吹かれながら外を眺める。

茶色の温泉から昇る湯気が風に揺れるのをボンヤリ眺め、何もせずのんびりとお風呂につかる事で心が癒されるのを感じた。

その後も出たり入ったり休憩したりと心ゆくまで温泉を満喫した。

じっくりと温まり最高に贅沢な気分になれた一時間半だった。

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紅葉を求めて~水沢うどん編~

榛名神社を満喫した後はお待ちかねの昼食。

日本三大うどんの一つである水沢うどんを食す事に。

車で向かうと大型バスがたくさん停まっている。

うん?何でだろう??と思っているとそれもその筈。

そこ一帯はうどん屋さんがひしめいているのである。

隣もその隣もその隣の隣も道の反対側も全部全部うどん屋さんなのだ!!

しかも都内で見かけるような小さなうどん屋ではなく、一軒一軒がとっても大きなうどん屋さん。

大きな大きなうどん屋さんにはそれぞれ広い駐車場が完備されている。

その見た事もないうどん屋地帯に興奮する私を相方殿は「丹次亭」というお店に連れて行ってくれた。

さっそく念願のざるうどんと舞茸天ぷらを注文。

運ばれてきた天ぷらに度肝を抜かれる。

我が家で作るチマチマした舞茸天ぷらとは違い、一つが大人の握り拳くらいの大きさなのだ。

ゴロンゴロンと巨大な天ぷらが6個、お皿にドォォンと盛り付けられている。

その大きさを物ともせずに齧り付くと、衣は薄くサクサクで舞茸の美味しい事。

名物のうどんもズルズルっと啜ると、モッチリとした歯ごたえにめんつゆの薄いけれどしっかりとダシが効いている甘みが絡み美味しい。

思わず笑顔で食べまくる。

余程嬉しそうに食べていたのか、はたまた女とは思えない齧り付きぶりが面白かったのか相方殿が写真を撮っていた。

そんな事にはお構いなしに舞茸を口に放り込み、咀嚼しながらうどんをつゆに付け大きく啜る。

うー!!至福の一時!!

鼻の穴を広げながら食した時間もアッという間に終わり、満腹になったお腹を抱えお店を後にした。

あー美味しかった!!

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紅葉を求めて~榛名山編~

昨日、実に一年ぶりとなるドライブをした。

行先は榛名山。

紅葉を愛でにちょっくら遠出と決め込み、朝8時に助手席へ乗り込む。

天気は生憎の曇り空ではあったが、楽しみにしていたドライブだった為にそんな事は気にならない。

思いがけず空いていた高速をひた走る間、嬉しくて嬉しくてはしゃぎまくる。

途中SAに寄り買い食いなどをしつつ、お喋りをしている内にあっという間に高速が終わり一般道に出た。

あまり人通りの無い静かな街中を走っていると街路樹が綺麗に色付いている。

自然の摂理とはいえ本当に美しい。

通りの其処此処にある真っ赤や鮮やかな黄色の葉をつけた木の下をゆっくりと走る。

榛名山に向けて登って行く途中は紅葉の美しい事美しい事。

一生懸命に運転をしてくれている相方殿には悪いが、思わず「うわぁ」と歓声をあげて外を眺め続けた。

途中の展望台では眼下に広がる紅葉に写真を撮りまくる。

空気も澄んで深呼吸をすると体がリフレッシュするようだ。

目的の榛名山に辿り着いたら、残念な事に紅葉の時期はもう終わりかけだった。

それでも湖の周りを白い息を吐きながら散策。

時期がずれていた事も思いつきの旅ならではで楽しいものだ。

暫し散策を楽しんだが、あまりの寒さに車へ戻り榛名神社を目指す事とした。

この榛名神社!!

素晴らしいのである。

荘厳な神社とたくさんの大きな岩と美しい紅葉が相まって、思わず無言で仰ぎみる程の迫力がある。

ジワジワと心に広がる感動を静かに静かに受け止めながら参拝をする。

この思いは相方殿も一緒だったらしく、「良いところだねぇ」とお互いに言い合いじっくりと眺めたり写真を撮ったりした。

日本人でよかったなぁと思える本当に本当に素晴らしい場所だった。

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脈々と続くもの

昨日、川越祭りを見に行った。

驚く程の人混みを通り抜けていくと目の前に山車が見えた。

お神輿とは違い、大きく重厚感があり豪華な山車だ。

総丈8M以上の山車を下から見上げ

細部にまで施された装飾をしげしげと眺める。

聞けばこれらの山車は江戸時代に制作されたものだとか。

初めて見る山車に圧倒されてしまう。

市役所前にずらりと勢揃いした光景はそれはそれは素晴らしかった。

一通り眺めた後、一時お祭りを離れ

日の暮れた頃にまた繰り出した。

日中に見た山車達に提灯が灯り、お祭り気分が高まる。

提灯に照らされた山車の上に人形が立ち上がる姿は感動物だ。

川越らしい趣のある建物の前をゆっくりと進む豪華な山車。

提灯を掲げて山車を取り巻く人々。

こうやって脈々と受け継がれて来たのだなぁと感嘆の溜息をつく。

言葉では形容できない興奮と目の前の美しい光景に無言で立ち尽くしてしまった。

その後、名物の曳っかわせを見学しに四つ角に立っていると

4台の山車が到着。

それと共に大量の見物客も押し寄せる。

さながらラッシュ時の山手線という例えは間違っていないと確信。

四方八方から押されまくり、息をするのがやっとな状態。

音は聞こえど背の低い私には人の背中しか見えない。

「山手線なら次の駅に着いてるよなぁ」とボンヤリ思いつつ足を踏ん張る。

ようやく終了した頃にはヨレヨレになってしまった。

これが川越祭りか!と強烈な洗礼を受けた。

痛かったけど、お祭りな感じが体感できて面白かった。

来年こそ準備万端で絶好ポジションで曳きっかわせを堪能しようと心に決め押されて痛む腰と踏まれて疼く足を引きずり家路についた。

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ディズニーの底力

ディズニーランドは過去3回しか行った事が無い。

しかもそのうち2回は幼稚園生の時だった為

ミッキー達のキグルミの大きさに慄き絶叫しながら逃げ惑った記憶しかない。

だから久々に舞浜駅に降り立ち驚いた。

なんて可愛らしい駅なんだろう。

メルヘンチックなオルゴール曲が常に流れ

目の前をミッキーの顔の窓が付いた電車が通り過ぎていき

おとぎの国の建物のようなホテルが建っている。

駅を行きかう人達は都心の駅とは違い

せかせかしたり眉間に皺を寄せている人など見当たらずみんな笑顔で溢れている。

親子連れも恋人達も友達同士もなんだかとっても楽しそうだ。

これがディズニーマジックなのか!

ディズニーランドは徹底しておとぎの国を作り上げており

スピーカーなどの音響機器は周りの風景に擬態させ現実感を出さない工夫をし

また現実感を感じさせない為に園内の敷地上空は飛行禁止区域に指定されている。

その徹底したお客様へのサービスの姿勢が駅に降り立つ人たちをこんなにも幸せそうな顔にさせるのか。

どの駅にも無い幸せ感と現実離れしたフワフワとした空気感は

ジェットコースターが苦手で遊園地が全く駄目な私でも

ディズニーランドに行ったみたいなぁと思わせるものだった。

ディズニーの力って巨大だなと感じた一時だった。

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週末日帰りプチ旅行2

三笠を見た後

軍港めぐりツアーに参加する為プラプラと移動をした。

汗を拭き拭き歩いていると

道端で話しこんでる会話が英語だったり

不動産屋さんの張り紙が英語表示だったりと

日本なのに異国のようで何だか楽しかった。

ダイエーの裏から出航する軍港めぐりツアー。

野菜やら肉やらと日常が詰まっているスーパーのすぐ裏から

軍事機密のオンパーレードの軍港めぐりへ繰り出すのがとても面白い。

出航してすぐに潜水艦が!!

巨大なクジラのような姿で水中から半分姿を見せている。

あまりの大きさに紡ぐべき言葉が見つからず「わぁ」と一言。

その後、アメリカ海軍エリアを通過。

イージス艦やアメリカ海軍の特殊な軍艦を見る事ができた。

イージス艦とは四方にイージスシステムが付いている軍艦を指すのだそうだ。

東京タワーの大きさと同じ長さを持つ大きなイージス艦!

それはもう、船というより一つのビルのように感じた。

あの大きな船の前では何もかも発見されて処理されてしまいそうだ。

次は海上自衛隊エリアを通過。

掃海艇や護衛艦や南極観測船などたくさん停泊している。

ズラリと並ぶ姿は壮観であった。

初めて見た軍艦はいかにも機密満載な風情で

ボンヤリした私の日常とはかけ離れた現実を見て

驚きと興奮でいっぱいになってしまった。

あの大きな大きな軍艦が

水平線の彼方に向かって滑るように動く様を見てみたいと痛切に思った45分の旅だった。

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週末日帰りプチ旅行

天候に恵まれた昨日、横須賀へ行ってきた。

初めて訪れる横須賀。

朝のニュースで不穏な出来事が放送されていたが

不安よりも楽しみが大きく、横須賀へ向かう京急へ乗り込んだ。

横須賀中央駅で降り、お喋りしながらテクテク歩く。

暫くすると潮の香りが漂ってきた。

普段は海など全く見る事もない生活。

波の音、潮の香りで日常から非日常へ瞬く間に切り替わる瞬間だ。

心がスッと軽くなるような気持ちになった時に

記念艦三笠が目の前に現れた。

何と大きな船なのだ。

人間が作り出した船とはいえ、その堂々たる姿に圧倒される。

まずは一番高い所まで登ってみる。

そこからの眺めは素晴らしかった。

これが大海原を航海していたら…等と

何も無いどこまでも広い海が視界一杯に広がる所などを想像してしまったが

実際にこの船が航海に出ていた時には

緊迫した戦いの中で悠長に海を眺める事などは無かったのだろう。

そう思うとこの大きな船の担った重責と乗組員の様々な心模様に心が切なくなった。

平和な今だからはしゃいでいられるのだと身が引き締まる思いだった。

たくさんの歴史が詰まった三笠が

陸にあがり安泰なる余生を過ごしている姿は

澄み渡る青空の下に映えて本当に素晴らしかった。

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週末プチ観光~潮風に吹かれて鎌倉編~

稲村ケ崎でのんびり海を眺めた。

普段、海とは無縁の土地で無縁の暮らしをしているので

海を見るととても感動してしまう。

潮風を感じつつ浜辺をブラブラし

乾いた砂浜の歩き難さと波打ち際の湿った感触と

波間に漂うサーファー達の姿が

何とも言えず楽しくて暫くぼんやりと過ごした。

その後、喫茶店のテラスで海を眺めながらお茶をした。

寄せては返す波の動きを見ているだけで

心がとても落ち着いて穏やかになっていく。

お互い特に言葉を交わさず静かに海を眺めていた。

とても穏やかな時間だった。

敢えて聞かなかったけれど

何となく同じ事を想っていたんじゃないかなと思えた。

しばらくして私が何気なく

「あそこに島があるねぇ。あれ何だろね」と尋ねた。

すると驚愕の表情をして

「あれ江ノ島じゃん。鎌倉に他に何の島があるんだよ?」と

相方殿はズッコケテいた。。

あれが江ノ島なの?と驚く私を見て

せっかく鎌倉まで連れて来たのに

コイツ何にも分かってなかった…と

頭を抱えた相方殿の背中が哀愁に満ちていた。

許せ相方殿。

貴殿の相方は

地理地学数学化学音楽体育美術に滅法弱いのだよ。

でもね

江ノ島が分からなくても

稲村ケ崎と由比ヶ浜を間違えても

賽銭貧乏になるとぼやいても

センスのない構図の花菖蒲の写真を撮っても

食後の眠気に襲われて立ちながら寝そうになっても

なぜか何度か鎌倉を鹿児島と思いっきり言い間違えても

今回の鎌倉観光は凄く凄く楽しかったんだよ。

今までと違ってちゃんと思い出もできたよ。

本当に連れて行ってくれてどうもありがとう。

またいつか一緒に行こうね。

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週末プチ観光~これぞ鎌倉編~

昼食をとった後、長谷駅へ向かった。

高徳院の大仏を見に行った。

この大仏、元は全身金ぴかだったようで

その残りが僅かに左頬に残っているとの事。

良く見てみるとなんとなく確認できる気がする。

しかし青い大仏様に微かに残る金色らしきものは

今となっては逆に「ほっぺ汚れているよ」と言われそうな位

存在感の無いものになっていた。

奈良の大仏と違ってお日さまの下で眺める大仏は

色々と良く見えて面白い。

頭のブツブツは髪の毛というより

船底にビッシリと付いたフジツボのようにも

親戚のおばちゃんが取りに行く山菜のようにも見える。

なんだかんだヤイヤイと言いながら眺めた大仏様であったが

見た瞬間に「あぁ、鎌倉に来たんだなぁ」と強く感じた。

やはり鎌倉といえば、この大仏様なんだとシミジミと思った。

次に長谷寺が今があじさいの見頃との事で向かった。

2500株のあじさい散策路は色々な種類のあじさいが咲いていた。

定番の色から白色や淡いピンク濃いピンクと様々で

花も八重のものや三枚のものなど見たことのないあじさいがたくさんだ。

宵の星、夏祭り、ウズアジサイ、サンルージュ、紅額

黒軸、クレナイ、西洋アジサイ、小町、清澄沢と

普段見慣れているあじさい以外にもこんなに種類があるのかと

本当におどろいた。

珍しいあじさいをじっくりと眺めたり

定番のあじさいの花の大きさ比べをしたり

ぼんやりとあじさいの向こうに広がる海を眺めたりして

実に楽しい時間を過ごす事が出来た。

心の洗濯ができた一時だった。

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週末プチ観光~思いがけず発見な鎌倉編~

汗ばむ程の日差しの中、まずは明月院へと向かう。

のんびりと歩いていると小鳥の清涼感のある鳴き声に

一時の涼しさと何とも言えないノドカナ気分に満たされる。

明月院のあじさいは見頃まであともう一歩というところだ。

ポンポンと丸いあじさいは薄く色づいてきている。

その淡い色からここは青紫色が多いようだ。

これ全てが濃い色になったら素敵だろうなと思いつつ進み

本堂後庭園へ向かった。

中へ入って思わず「おぉっ」と声が出た。

花菖蒲が満開なのである。

濃い紫や薄い紫、白が混じったものなど

たくさんの花菖蒲が咲いていた。

6月の日差しの中で咲く菖蒲は

凛ととしていて涼やかで美しかった。

この菖蒲を見られただけでも明月院に来た価値はある。

あじさい寺で思いがけず満開の花菖蒲に出会えて

感動もひとしおだった。

暫く花菖蒲を満喫して明月院を後にした。

円覚寺へと向かうと大学時代の同級生に遭遇した。

アッ!と思ったが相手は目が合っても気づいた様子が無かった。

声を掛けようかと悩んだが

4年前、大学で出席番号が2番前だった同級生に銀座で遭遇し

懐かしくて声を掛けたら全く覚えていなかったようで

「失礼ですが、どちら様でしょうか?」と聞き返された事を思い出し

あまり目立つタイプではなかったと思われる私だから

彼女の反応ぶりからしてきっと覚えて貰っていないだろうと

名前を呼ぶの断念した。

何だかショッパイ思い出を思いだしてしまって

実は円覚寺は影が薄くなってしまいあまり記憶にないのだ。

これではまたしても今までと同じ

訳の分からない鎌倉観光の思い出になってしまうと

気を取り直し午後の観光に望みを託して

電車で鎌倉駅へと向かった。

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週末プチ観光~鎌倉編~1

久々に太陽の見えた週末だった。

毎週末、雨により決行が見送られていた鎌倉行き。

今週がチャンスとばかりにあじさいを見に行ってきた。

鎌倉には過去2度程しか訪れた事が無い。

今までの鎌倉の思い出といえば

春先だったのにやたらと寒くて洟が垂れて困ったとか

誘惑に耐えきれず店先で焼いているしょうゆ煎餅を購入し

塗ったばかりの醤油が垂れて胸元に立派な醤油染みを作ったとか

入ろうと思ったお店がことごとくランチとは思えない程の高値で諦めるか

手頃な価格なお店はやたらめったら行列していて諦めたりして

空きっ腹を抱えてウロウロして切なかったとか

リスらしきものを見かけたので友達に言ったが

リスが逃げた後だったので信用されず気のせいだと言われ

危うくケンカになりかけたとか

実にクダラナイ思い出しか残っておらず

鎌倉で何を見たかとかどう感じたかなど全く記憶に無いのだ。

上記の記憶など、鎌倉でなくてもどこでもあり得る思い出だ。

だから今回はちゃんと鎌倉を満喫して

鎌倉らしい思い出を残そうと密かに決意し

鎌倉に降り立ったのだ。

さてさて、これから鎌倉観光の始まりだ。

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自然の美しさに抱かれて

5日にあしかがフラワーパークへ行った。

ずっとずっと行きたかった場所だ。

園内に入るといたる所に藤が咲き誇っている。

そこここに漂う藤の良い香り。

その良い香りに包まれつつ、まずはお弁当。

藤の花を前にレジャーシートを敷き

花を愛でながらお弁当を食べる。

食べ終わったら早速散策だ。

500畳敷の大藤棚のその幻想的な風景に息を呑む。

一面に垂れ下がる藤の花。

遥か先にある幹は大きく力強い。

座り込んで上を眺めると

頭上から降り注ぐかのように花が垂れている。

そしてむせ返る程の芳しい香りだ。

藤の花はこんなにも芳醇な香りがするのか。

その絶景と香りに包まれて暫し言葉を失う。

自然の作り出す美しさは言葉にならない位の感動だ。

その後

長く長く続く白藤のトンネルへと向う。

珍しい白藤がどこまでも続き、別世界のようだ。

清楚に垂れ下がる白い小さな花々。

先ほどの紫藤とは全く異なる印象を受ける。

可愛らしい白藤のトンネルを手を繋いで歩く。

互いに上を見上げゆっくりと進む。

特に言葉は交わさなくてもきっと一緒の事を想っている。

そう思えた幸せな時間だった。

園内には他にもきばな藤やポピーやしゃくなげ、クレマチス等々

沢山の花が咲いており、目を楽しませてくれた。

綺麗な花を維持し続けている関係者のご苦労を思いつつ

花の美しさを満喫できた一日だった。

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ご利益の為に

先週末、秩父へ行った。

ブラブラと歩くと札所巡りの慈眼寺があったので

ちょっと寄る事にした。

このお寺は名前の通り、目にご利益があるらしい。

極度の近視な私は、そりゃもう必死で拝む。

フト見ると賽銭箱の横にお経のような立札が。

おぉ、アレを読めばご利益アップかと

声を張り上げて読み上げた。

おん ぽろぽろ ナントカ そわか

と良く覚えていないが、そんな感じのお経だ。

元気よく読みあげると周囲の失笑を買ってしまった。

おまけに「精神統一できないからちょっと黙って」と注意された。

何故だろう。

私が精神統一してお経を読み上げると

回りに笑いの渦ができるのは…。

こんなに笑いの渦ができたのでは

ご利益も期待できそうにないとシミジミ思った。

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花のパッチワーク

先週末、秩父羊山公園「芝桜の丘」へ行った。

あいにくのお天気で少し肌寒かったが

坂道を登りきって見た一面に広がる芝桜。

小さな花がたくさん集まって咲く丘は

傍に立つとほんのりと良い香りが漂う。

丘全体をキャンパスに見立てた

色違いの花のパッチワークは

幾ら眺めていても飽きることはない。

レジャーシートを敷いて花を眺めつつお弁当を食べ

何とも言えない幸せな気分になった。

その後、芝桜と共に写真を撮ってもらった。

写真の中の距離が去年より近くなった画面を見て

来年も一緒に

この優しい香りに包まれる事ができますようにと

密かに芝桜の小さな花達へお願いした。

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優しい灯り

夜景を眺めに東京タワーに行った。

東京タワーといえば

仕事場が新橋だった頃

残業の合間に非常階段からよく眺めていた。

仕事で大変な時も

暖かい光を放つ東京タワーを見ると元気づけられたものだ。

そんな思い出と共にエレベーターで展望台へと上がる。

お台場もディズーニーランドの花火も六本木も横浜も

綺麗に浮かび上がっていた。

あの灯りの数だけ其処に存在している人達が居る。

そう思うと何だか不思議な感じがした。

一つ一つの小さな灯りが集まって

こんなにも綺麗になるのか。

きっとそれぞれの灯りの中には

大変な事も辛い事もあるのだろう。

だけど、朝になるまでは辛いことも

闇に寝かしておいてくれるような優しい灯り。

一時の安息を得ているかのような灯りを見つめて

心がホッと癒された時間であった。

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縁を結ぶのも

先日、東京大神宮へ行った。

伊勢神宮の遙拝殿なのでご利益がありそうだ。

一年無事に過ごせるようにと訪れてみれば

やたらと若い女性が参拝に訪れている。

聞けば、縁結びで有名らしいのだ。

まさか、天照大神も自分が縁結びに関わるとは

思ってないだろう。

太陽神として祀られているのに

いつの間にやら縁結びをやらされちゃって。

あっちの縁・こっちの縁と引っ張りだこだ。

縁なんてそう簡単に結べるもんじゃない。

知恵の輪以上に複雑で

神経を集中させても

ほどいて新たに結ぶのが困難を極めるものもあるだろう。

しかも、休日はなし。

365日営業だ。

休みたくったって、毎日縁を結びにワサワサ来るんだから。

こんなんじゃ、疲れてイライラし癇癪を起こして

また天岩戸に閉じ篭ってしまいたくなるだろう。

天岩戸の前に「ただ今ストライキ中」と立て札立てて。

そして労働組合が無い事を嘆くのだろう。

天照大神もこうも専門外の仕事で休む暇もなくちゃ

大変だよなぁと少しかわいそうに思った。

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